樋川和子さん=2024年8月28日午前10時40分、長崎市内、榧場勇太撮影

 長崎市が8月9日の平和祈念式典にイスラエルの招待を見送ったことに対し、米英など主要国の大使が欠席を決めました。長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)教授の樋川和子さんは長崎市や主要国の対応について聞きました。

 長崎市の鈴木史朗市長は「式典において不測の事態が発生するリスク」を懸念し、今年はロシアだけではなくイスラエルも招待しませんでした。正しい判断であったと思います。

 今年、初めて式典に参加しましたが、テレビでは伝わらない厳かさを肌で感じました。市長は、イスラエルはロシアと一緒だから呼ばないとは説明していません。本来ならすべての国を招待したいが、厳かに祈る場での混乱を避けるための苦渋の決断だったと説明しています。イスラエルを表立って非難することでの政治問題化を避けたとも言えますし、大切な式典の場に政治問題を持ち込みたくないという強い思いは、実際に式典に参加して改めて感じました。

 これを政治問題化したのはむ…

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