自民党の「王国」「牙城(がじょう)」などの力強い形容とともに語られてきた岐阜県。だが、自民党岐阜県連会長の武藤容治・経済産業相は先月下旬、県議補選岐阜市選挙区(被選挙数2)の公認候補を発表する場で、王国の現状をこう吐露した。
「保守王国と言われますけど、私の選挙区も決してそうではありません」
岐阜市選挙区(定数9)は、いずれも同選挙区の自民県議だった若井敦子氏の参院議員への転身と玉田和浩氏の死去に伴い欠員2となり、12日告示、21日投開票で県議補選が実施される。
同選挙区の自民県議は元々4人。勢力を元に戻すには2人の擁立が必要になる。
しかし、県連は公認候補を1…