あらぎ島の棚田が黄色く色づき始め、稲刈りが始まった=2024年9月10日午前11時26分、和歌山県有田川町、有元愛美子撮影

 和歌山県有田川町の棚田「あらぎ島」で、稲刈りが始まっている。10日は刈った稲を干したり、写真撮影をしたりする人の姿が見られた。

 周囲には有田川が流れ、扇状に広がる台地の景観が特徴。地域活性化の取り組みなどを基準とした「日本の棚田百選」に選出されている。同町によると、週末までに大部分の田んぼで稲刈りが終わる見通しだという。

 稲作が盛んな周辺地域で収穫された米は「しみず米」として出荷される。JAありだ清水営農センターによると、全国的な米不足の影響から、都会に住む家族らのため、直売所へ米を買いに来る地元の人たちも増えているという。

 あらぎ島は2013年、周囲の景観とともに「蘭島(あらぎじま)及び三田(みた)・清水の農山村景観」として、国の重要文化的景観に選定された。近くの「あらぎ島展望台」から見える四季折々の景色は、町がYouTubeでライブ配信(https://www.youtube.com/watch?v=X2hkKBXIIYg)している。町内には、あらぎ島で収穫したお米を味わえる店もあるという。(有元愛美子)

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