三菱地所の丸の内ビルディング(左)と新丸の内ビルディング=2024年5月20日、東京駅前、中山由美撮影

 大地震に備え、大きな揺れが来る前にとらえて即応したり、すばやく被害確認をしたりする取り組みが、都心の高層ビルなどで進んでいる。多数の人が行き交う都心の施設は、防災拠点となることも求められており、被害の軽減や安全な場所の見極めの重要性はいっそう高まっている。(中山由美)

各地に「出城」→エレベーターの閉じ込め防止

 ミエルカ防災(東京都千代田区)が開発し、三菱地所(同区)が都心の高層ビルなどに設置しているのは、地震動速報システム「ユレーマス」だ。大きな揺れが来る前に情報をとらえ、エレベーターを停止させて閉じ込め事故を防ぐ。

 地震には、秒速約7キロの初…

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