日本損害保険協会の入る損保会館=東京都千代田区

 大手損害保険3社は7日、業務委託先の企業が不正アクセス被害に遭い、顧客の情報が漏洩(ろうえい)した恐れがあると発表した。現時点で外部への情報流出は確認されていないとし、委託先が調べている。

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 被害にあったのは、損害査定業務などを請け負う東京損保鑑定。東京海上日動火災保険と損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険の3社が、東京損保鑑定を経由して情報が漏れた恐れがあると発表した。

 東京損保鑑定によると8月29日、自社のサーバー内に保存していた電子ファイルがランサムウェア(身代金ウイルス)に感染したと確認。現在、専門のセキュリティー会社が調査を進めているという。

 東京海上によると、同社で対象となる情報は約7万2千件。火災保険や自動車保険の契約者名、住所、電話番号などが含まれるという。(柴田秀並)

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