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岡山県

 岡山市は13日、2025年度までにゼロを目指すとしていた放課後児童クラブの待機児童について、目標を2年先送りし、27年度までに解消を目指すことを明らかにした。今年5月1日時点の待機児童数は、前年同期比で43人増の236人。児童クラブの申請者数が想定を上回っている状況だという。

 市によると、市内には現在96の児童クラブがあり、利用を希望した申請者数は1万295人。前年比で594人増えた。市の想定より245人上ぶれとなっているという。待機児童236人のうち4年生が116人で最も多く、1~3年の低学年は3人だった。

 大森雅夫市長はこの日の会見で「想定を上回る申請があり、受け皿を増やしたが追いつかなかった」と説明。小学校入学を控えた5歳児がいる母親の正規雇用率が上がり、ニーズが高まっていることが背景にあるとみている。

 市は、六つの小学校に専用施設を建設・改修して設置することを決めた。また児童クラブの設置促進に向け、民間事業者への補助の対象を現在の3カ所から24カ所に拡大する。

 市議会9月定例会に関連の補正予算案を提出する。(水田道雄)

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