石破茂首相と労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長による公式協議「政労会見」が14日、首相官邸であった。開催は2009年以来16年ぶり。米トランプ政権の関税措置への対応や中小企業の賃上げなどを議論した。
芳野氏は会合で、関税措置による世界経済への悪影響に触れ、「賃上げの機運に水を差さないかと懸念をしており、最大限の善処をお願いしたい」などと要請。首相は「賃上げこそが成長戦略の要との認識を持ち、物価上昇に負けない賃上げを早急に実現、定着させていきたい」と述べた。
また、関税措置については「国内産業への影響を勘案し、資金繰り支援など必要な対策に万全を期していく」と応じた。
今年の春闘では定期昇給を含…