自民党の小谷野五雄・埼玉県議=2025年4月18日、さいたま市浦和区

 自民党埼玉県連(会長・柴山昌彦衆院議員)の政治資金を私的に流用した疑いがあるとして、県連が、実務を取り仕切る県連幹事長の小谷野五雄県議(69)=西8区(日高市)=の役職を停止したことが分かった。政治資金でペット用品や女性用バッグなどを購入していたといい、県連は2020~25年の6年間で、私的流用が約2900万円にのぼる可能性があるとみている。県連は弁護士を交えた調査委員会を立ち上げ、本格調査するという。

 役職停止は8月30日付で、小谷野氏が19年5月から務める県連幹事長は空席になっている。小谷野氏は朝日新聞の取材に「私は不正なことは一切やっていない。(県連に提出した)領収書は適切に処理すると(事務局から)言われた」と主張している。

 関係者によると、県連内部で小谷野氏の経費使用について疑問の声があがり、県連は小谷野氏が提出した領収書などを調査。その結果、23年の政治資金収支報告書に記載された県連の支出のうち、ドラッグストアでの物品代(9万6992円)や女性洋品店での物品代(5万160円)、複数の食事代などが、私的な支出だった疑いが浮上したという。

ドラッグストアでキャットフード、洋品店で女性用バッグ…

 県連が領収書に記載された購…

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