もはやバイオリニストというより、ひとりの表現者と呼ぶべき人だろう。作曲家であり、声のパフォーマーであり、指揮者、演出家としても次なる一歩を踏み出そうとしているパトリツィア・コパチンスカヤ。新譜の題名は、亡命を意味する「エグザイル」。自身にとっての故郷とは何かを深く思索し、刻印した。 新譜ではシュ…