文部科学省は25日、2026年度から使われる高校教科書の検定結果を公表した。出版社が作った教科書236冊（工業と商業を除く）に、国側が付けた検定意見は6470件。どんな意見だったのか。
教育図書の「政治・経済」で用いた4コマ漫画に意見がついた。
選挙風景を描いた漫画のタイトルは「選挙に行く？行かない？」。「口先駄毛男（くちさきだけお）」と書いた選挙カーで演説する人を見た親子が、「お母さん、明日の市長選挙行かないの？」「あ、忘れてた。ちょっと友達と買い物の予定が…」と話す内容だった。
この漫画全体に「選挙の意義を生徒が誤解する恐れがある」と意見がつき、同社はタイトルを「選挙とは」に、候補者の名前を「□□□□□」に、母親のセリフを、「あ、そうだった…誰に入れるかまだ決めてなかった」にそれぞれ修正した。
意見の趣旨について、文科省…
