札幌市教育委員会は28日、市立の小中学校、高校、幼稚園に、「教職員が教室や体育館など児童・生徒が活動する場所に私用のスマートフォンやタブレットなどの端末を持ち込むことを原則禁止する」との通知を出した。
名古屋市や横浜市の教員らが女児の盗撮画像などをSNSで共有していた事件を受けた対応。
市教委によると、これまでも私用端末で児童・生徒を撮影する行為は禁止だったが、「持ち込み禁止」まで踏み込んだルールはなかった。違反した場合の罰則は設けないという。
例外として「教育目的のみ」での使用は、校長らの許可があれば認める。現場では、教職員が私用端末で管理する写真やスライドなどを「教材」としてスクリーンに投影するなどの運用が広がっているからだ。
教育課程担当課の担当者は「子どもが安心して通える、保護者が安心して送り出せる要素の一つになれば」と話している。
北海道教育委員会も、道立校に対して、同様の趣旨のルールを検討している。