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日本原子力発電敦賀原発2号機の審査会合で発言する原子力規制委員会の石渡明委員=2024年5月31日午後6時20分、東京都港区、福地慶太郎撮影
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 日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けた審査会合が31日に開かれた。原子力規制委員会は、同原発の敷地内にあり、審査の焦点となっている「K断層」が活断層である可能性を否定できないとする見解を示した。今後、K断層が原子炉建屋の直下の断層とつながっている可能性を原電が否定できなければ、2号機は廃炉を迫られることになる。

 新規制基準では、原子炉建屋など重要施設の直下に活断層がある可能性を否定できない原発は、運転が認められない。敦賀2号機は原子炉建屋の直下に活断層がある可能性が指摘されている。

 これまでの調査で原子炉北側にK断層が見つかっているが、原電は活断層ではないと主張してきた。一方、規制委はこの日の審査会合で、原電の示す調査結果や説明を踏まえても活断層の可能性を「否定することは困難」などとの見解を示した。

 今後は、K断層が原子炉建屋…

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