左:仙台の光陽グランドホテルのロイヤルスイート。 右:仙台のレストラン「わくわく亭」の店長・佐々木孝允さんが、店の壁に飾られた「ジョジョ」シリーズの作者である荒木飛呂彦氏から送られた年賀状の前でポーズをとっている。
2023 年 3 月 31 日 12:00(日本時間)
幻想的で風変わりな世界を舞台にした『ジョジョの奇妙な冒険』は、デビューから 36 年経った今でも世界中の読者を魅了しています。
荒木飛呂彦は、1987 年に雑誌の漫画の連載を開始しました。9 つの章すべて、またはストーリー アークには、すべてジョジョと呼ばれるさまざまな主人公がいます。 このシリーズは、脳力を使用したオリジナルの超自然的なバトル漫画の1つと見なされています.
数ある物語の中でも、第4部「ダイヤモンドは砕けない」が特に人気。 物語の舞台は荒木の故郷・仙台。 S市杜王地区で相次ぐ怪死事件を描くホラーサスペンス。 高校生の東方仗助と友人の広瀬浩一が事件を捜査。
私は最近、物語のきっかけとなった仙台の場所を訪れました。
定禅寺通り
『ジョジョ』シリーズの大きな魅力は、他のマンガとは一線を画す芸術的な作画にあります。 特に「ジョジョ立ち」は、キャットウォークのモデルのように体や手足をひねる立ち姿。 仙台の街を歩いていたら、ジョジョ立ちのようなポーズの銅像に出会いました。

エミリオ・グレコの「夏の思い出」、仙台の定禅寺通りにある「ジョジョ立ち」スタイルで人物がポーズをとっている
像はエミリオ・グレコ作「夏の思い出」で、通りは東西約700mの定禅寺通り。 ケヤキが立ち並び、春や夏の森の中を散歩しているような気分になります。 通りの中央中央分離帯は、グレコを含む彫刻が並ぶ遊歩道です。 屋外なのに美術館の中にいるような感覚でした。
実は東方仗助の自宅住所は仙台市定禅寺1-6。 きっと近くにあるはずです。
江陽グランドホテル
仙台滞在中は、甲陽グランドホテルに宿泊しました。 中に足を踏み入れると、華やかなシャンデリアやブロンズ像などを備えたヨーロッパの城に似た装飾に息を呑んだ。 その豪華さは、空条承太郎が滞在する漫画の森王グランドホテルに似ています。
江陽グランドホテルのシニアエグゼクティブである後藤道宏氏は、ホテルで最も格式の高いロイヤルスイートを親切に案内してくれました。 豪華なソファやテーブルは、漫画で承太郎が宿泊したスイートルームにそっくりです。 外国の元首が使用することもあるこのスイートは、1 泊 10 万円以上することもあります。 ジョジョラーズと呼ばれるジョジョの熱心なファンもいます。
「ジョジョへの愛と同じレベルの熱烈なおもてなしをファンに提供します」と58歳の後藤は言い、平日にはより合理的なスイートのプランがあると付け加えた.
むかでや
その後、靴や草履を販売する履物屋「むかでや」に行きました。 ジョジョラーズ必見の場所です。
靴のむかでやという靴屋が漫画に登場します。 ストーリーアークでは、宿敵の吉良吉影がジャケットのボタンをそこに固定するように頼んでいます.
向出屋で買い物をすると、「ボタン付け用」と書かれたレシートがもらえるが、もちろん吉良義景宛。 まるでジョジョの世界にいるような気分になれるレシートです。 店内には、アニメ化作品の声優のサイン入り色紙や、ジョジョファンからのプレゼントなど、ジョジョ関連の商品がずらり。
わくわく亭
定禅寺通りから徒歩約10分、ホルモン焼き専門店「わくわく亭」へ。 扉を開けると壁一面にジョジョのキャラクターポストカードがずらりと並んでいますが、これは実はジョジョの生みの親である荒木さんから寄せられた年賀状です。 店長の佐々木貴義さん(63)は荒木さんの中学時代の同級生。 それは素晴らしいことではありませんか?

仙台の大念寺山にあるミヤテレタワー
「荒木さんは洋楽に造詣が深く、いつも聴いていました。 彼はノートにも落書きをしていました。 彼が描いた先生の似顔絵は素晴らしかった」と佐々木は振り返る。 お勧めで、仙台名物の牛タン焼きを食べてみました。 大変美味しかったです!
ミヤテレタワー
第4章のキーキャラクターである広瀬浩一の名前は、仙台を流れる広瀬川に由来すると言われています。 川に沿って南下すると、大年寺山と呼ばれる高さ120メートルの丘が見えてきます。
丘の上には 3 つのテレビ塔があり、宮城県内の各家庭に信号を送信しています。 3つの塔のうち、144.8メートルのミヤテレ塔は仗助たちを苦しめる敵キャラそっくり。 迷ったら漫画を読んで確かめてみてください。
ローソン店
JR仙台駅近くのローソン仙台柳町通り店は、一見普通のコンビニに見えます。 でもジョジョファンにはたまらない逸品です。
マンガの中にオウソンというコンビニが出てきます。 その隣には、物語の鍵を握る少女の幽霊と出会う未知の道があります。

JR仙台駅近くのローソン仙台柳町通り店
実際のローソンは、かつてオーソンとして期間限定で営業していた。 店内にいると、「道を探してみませんか?」という女の子の声を感じました。 マンガと同じように。 しかし、私は拒否しました。 私をびっくりさせるようなトラブルに巻き込まれたくありませんでした。
旅の終わり
宿題が楽しすぎて、東北新幹線の帰りを逃しそうになりました。 急いでJR仙台駅まで行き、間に合いました。
車窓から広瀬川を眺めながら、「やったー!」と心の中で叫びました。 やった! 運命に勝った!」 ストーリーアークの小学生のハヤトのように、今回の巡礼を締めくくります。

仙台の広瀬川