福岡市の古着着物を使った洋服などと一緒にスーツジャケットも展示されています。
2023年7月23日 16:00(日本時間)
北九州 — 色鮮やかで多彩なデザインの古い着物が、紳士用のスーツジャケットやシャツなどの衣料品に仕立てられて第二の命を吹き込まれています。 洋服は福岡市内の百貨店で期間限定で展示された。
ファーイーストファブリックは2020年に設立された北九州市のスタートアップ。中古着物を職人が手作業でリサイクルした商品の国内外への販路拡大に取り組んでいる。
中古着物の生地には、鹿児島県の伝統工芸技術で作られた大島紬が使用されています。
会社設立のきっかけは中古品オークションでした。 創業者は、誰も買いたがらない着物が大量にあることに気づきました。 創業者は売れ残ったものをどう活用するか考えました。 そんな悩みを抱えていた彼らは、雑誌で見たアロハシャツにインスピレーションを受け、それをメンズ用のジャケットに改造することを思いつきました。
着物の生地は伸縮性が低いことで知られており、リサイクルするのは容易ではありませんでした。
しかし、同社の職人が衿などの曲線部分を丁寧に縫製した結果、中古着物からユニークな製品を生み出すことに成功した。
ファーイーストファブリックではインターネットを中心に店頭や北九州市内の百貨店催事でも商品を販売しております。 現在、1,300社以上の顧客を抱えている。
顧客の範囲は落語や歌舞伎など伝統芸能の世界関係者にも広がっているという。
「全国には未使用の着物が8億枚あると考えられています」とファーイーストファブリック取締役新島秀明氏は語る。 「リサイクル品市場を盛り上げ、着物の大切さを世界に伝えていきたい」。