2023年9月20日 1:00(日本時間)
最近ではスマートフォンで漫画を読む人も多くなっています。出版総合研究所によると、2022年の漫画の売上は紙版と電子版を合わせて推定6,770億円で、電子版はその半分以上の4,479億円を占めています。
しかし、紙のマンガ雑誌やマンガ単行本には、スマートフォンのマンガとは違った魅力があります。 たとえば、紙の雑誌には索引や読者コラムがあり、マンガ本には解説やあとがきが含まれることがよくあります。
近年、漫画本や雑誌が、日本の出版や子供たちに関連した日本文化について学ぶための重要な資料であるという認識が高まっています。
熊本大学は、文化庁からの委託を受け、単行本と雑誌の両方で出版されたマンガを収集するマンガ出版アーカイブセンターの設置を決定した。
同大は12月から外部からの関連相談の受け付けを開始する。
出版総合研究所によると、1995年にマンガ本の新刊冊数は6,721冊だったが、2022年には14,187冊にまで急増した。
マンガ文化研究を専門とする同大学准教授の鈴木博之氏によると、増加にもかかわらず、タイトルごとの印刷部数は減少しているという。 鈴木氏によると、2010年以降に発行されたマンガ本や雑誌は特に入手が困難だという。
「紙の雑誌や単行本の漫画を集めて漫画の歴史を伝えていきたい」と話している。