干支の動物をイメージしたデザインの小さなだるまです。
2023年1月5日15:00(日本時間)
だるまは正月の縁起物として知られる日本の伝統工芸品です。 家の中のかわいい飾りとしても人気です。

真剣な顔つきが描かれた伝統的な白川だるま
東京都台東区にあるだるまランド浅草店に足を踏み入れると、小さくてカラフルなだるまが目に留まりました。 高さ4.5センチでピンポン球より少し大きく、干支の動物に似せて描かれています。 一般的なだるまは赤い体に険しいヒゲ面が特徴ですが、こちらのだるまは落ち着いた表情が可愛らしいです。
店舗を運営する白河だるま総本舗は、同社もある福島県白河市の伝統工芸品である白河だるまの創業300年のメーカー。
14代目当主・渡辺隆明さんは福島県出身。 大学在学中、知人から有名ブランドとのコラボだるまを買ったと教えてもらった。 それを聞いた渡辺は興奮し、だるまの可能性を広げた。
24 歳の時、渡辺氏は米国で経済学を学んだ後、家業の計画と経営を手伝い始めました。 その後、30以上のブランドや有名キャラクターデザイナーとコラボレーションし、9月に浅草に店舗をオープン。 「だるまファンを増やして伝統芸能を守りたい」と渡辺さん。
約7年間、室内装飾品として楽しむだるまを作り続けており、日常生活の常識となっています。
彼のだるまの中には、だるまが赤と白のひもで包まれているかのように描かれている「水引」と呼ばれる日本の結び目の芸術形式に触発されているものがあります。 タキシードやウェディングドレスを着て描かれたものもあれば、クリスマスやハロウィンなどの西洋のイベントをイメージしたものもあります。 渡辺さんのモットーは「憧れのだるまを作ること」。 店内のだるまはすべて、和紙を重ねる伝統的な張り子の技法を用いて、熟練した職人によって作られています。

タキシード、ウェディング ドレス、水引飾りのお祝いだるま

熟練の職人がだるまを描きます。
だるまはもともと、中国の禅の最初の開祖である達磨の坐像に着想を得て作られました。 地方によって表情は異なりますが、主に険しい表情で描かれています。 体に塗られた赤は厄除けの意味があり、江戸時代(1603~1867)に流行しました。
願い事をしながら片方の目に絵を描き、それが叶ったらもう片方の目に絵を描くのが習わしです。 商売繁盛、開運招福などのお守りのようなものとされています。
だるまは神棚に飾るのが一般的ですが、小さいものは場所を取りません。
「玄関やテレビの横など、目につくところに飾ることをおすすめします」と渡辺さん。
毎日だるまを見たり触ったりしているだけで、「何かいいことがあるんじゃないか」と前向きな気持ちになる渡辺さん。
「テレワーク中に机の上に並んでいるのを見るたびに癒されます」と渡辺氏は語った。 「あなたのそばに置いておいてください。」
背面のレタリング
だるまの裏に「いつもありがとう」や「ご自愛ください」などのメッセージを添えれば、素敵な贈り物になります。

だるまの裏に日本語の文字が書かれているものがあります。
渡辺さんの会社では、お店で買っただるまの裏に文字を書いています。 お祝いの品には、還暦祝いに赤、88歳祝いに黄色など、さまざまな色の水引が描かれただるまがあります。
「だるまは、メッセージが込められた世界に一つだけの贈り物になります」と渡辺さん。 「だるまで日頃の感謝を伝えるのもいいかもしれませんね」
お店で販売しているだるまに文字を書くことができます。 注文は、オンラインショップまたは店頭で行うことができます。