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11年間、先輩が引き継いできた場所を撮影する大槌高校生=2024年5月10日午後2時55分、岩手県大槌町、東野真和撮影
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 【岩手】東日本大震災から復興していく風景を、高校生約50人が同じ場所で定期的に撮影して残す「定点観測」が大槌町であった。

 県立大槌高校生の有志による「復興研究会」が2013年から年3回ずつ、町内の約180カ所を撮影し続けている。

 研究会は結成当時、生徒の大半が参加していたが、年々減って、現在は全校生の3割ほどに。在校生には震災の記憶が薄い。

 そこで同校は震災や伝承に関心を持ってもらおうと、初めて1年生の授業として10日に行った。上級生や役場職員、元教師らが付き添い、撮影場所で、震災当時やその後の生徒たちの心境などを語った。

 1年生の山崎未来さん(16)は当時、自宅が被災して家族で避難した。「昔の写真と比べると、かなり土が盛られていて、新しい町ができて、海岸から見える風景も変わってきたんだということがよくわかった」と話した。(東野真和)

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