1915年の創立から110年の節目を迎える名古屋女子大学(名古屋市瑞穂区)が、4月から男女共学となり、名称も「名古屋葵大学」に変わる。来年4月には付属の中学・高校も共学になる。新しい船出に合わせて新学長に就任する越原学園ヘルスケア研究所長の杉本八郎さん(83)に目指す大学像などを聞いた。
――学長就任の経緯を教えてください。
名古屋とはこれまで縁がありませんでした。知人の紹介で2023年に大学の運営法人である越原学園の理事に就き、同年10月から法人に新設されたヘルスケア研究所の所長を務めています。就任時にはすでに学校の共学化が決まっていて、私に「新しい学長候補を紹介してほしい」と依頼がありました。適任者が見つからず、最後は「あなたがなってよ」と頼まれ、引き受けることにしました。責任の重さを感じるとともにやりがいもあると思っています。
――男女共学に踏み切ったの…