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会見で陳謝するJR東の東北本部長(右)=2024年9月20日午前11時35分、仙台市青葉区、吉村美耶撮影

 宮城県大崎市内で19日朝、走行中の東北新幹線の連結車両が分離し、緊急停車したことを受け、JR東日本の高岡崇東北本部長は20日の定例記者会見で「お客様にご迷惑、ご心配をお掛けしたことを深くおわび申し上げたい」と陳謝した。原因については人為的ミスの可能性は低いとしている。

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 会見の説明によると、車両は当時、時速315キロで走行。人為的に分離させる作業はしておらず、5キロ以下の速度でなければ分離や併合の操作をしても作用しない仕組みのため、人為的ミスの可能性は低いとみているという。直近の定期検査では車両に異常はみられなかったという。

 万が一、故障や機械の誤作動が起きたときでも、常に安全に制御する「フェイルセーフ」が今回、分離を感知し、自動で減速していたという。

 高岡本部長は「分離はしたが、いわゆるフェイルセーフの機能は、正常に動作した」と説明。「お客様の生命に問題が起こるような止まり方でもなく、危険にさらすような運転ではないと考えている」と述べた。

 その上で「もちろん、分割されてしまうこと自体は、お客様の利便性には極めて甚大な影響を及ぼす。再発をしっかり防止していく」とした。(吉村美耶)

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