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中越高校の吹奏楽部員たち=2024年9月8日、新潟市中央区一番堀通町、久保田正撮影
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 第30回西関東吹奏楽コンクール(西関東吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校Aの部(55人以下)が8日、新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ、同市中央区)で行われ、新潟、群馬、山梨、埼玉4県の代表21校が出場した。

 審査の結果、伊奈学園総合、春日部共栄、埼玉栄の3校(いずれも埼玉県)が、10月20日に宇都宮市文化会館で行われる第72回全日本吹奏楽コンクールの代表に選ばれた。

 県勢の結果は次の通り。(演奏順)

 【銀賞】中越、長岡、東京学館新潟

 【銅賞】新潟明訓、日本文理

代表5校、力を尽くした演奏を振り返る

 新潟県代表の5校も、管楽器と打楽器が織りなす多彩なハーモニーをホールに響かせた。

 地元での開催とあって、中越のメンバーは演奏後、大勢の家族や友人らに拍手で迎えられた。

 フルートのソロを任された渡辺夏希さん(3年)は「プレッシャーはすごくあった。自分の中ではまだまだいけると思うけど、やりきりました」と満足そう。オーボエのソロを務めた山田奈緒さん(1年)は「中学時代から慣れているつもりだったけれど、西関東のステージは違った。緊張で慌てたけれど最後まで吹くことができました」と表情を緩めた。

 西関東大会の常連だが、全国への壁は高い。「西関東どまり」の現状を変えようと、顧問の名古屋愉加教諭は、基礎練習に一から取り組んだ。部長の阿部亜莉紗(ありさ)さん(3年)は「『歌ごころ』があるのが自分たちのよいところ。それを支える基礎をやってきたことで、気持ちの入り方が変わった」。部員は総勢65人。「ステージに上がれない仲間の気持ちも合わせて演奏することができました」と話した。

 長岡の部長の清水道矢さん(…

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