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コンクール本番を想定し、ホールでの練習に取り組む3校の吹奏楽部員=新潟市北区東栄町1丁目の北区文化会館

 新潟市北区(旧豊栄市)の葛塚、早通、光晴中学の3校は、昨年に続き今夏も合同で県吹奏楽コンクールに臨む。この地域では昨年、中学生を対象とする「豊栄ウインドオーケストラ」が発足した。3校の吹奏楽部員たちが来年、このオーケストラとして参加することになれば、それぞれの学校名でのコンクール出場は今年が最後になる。

 「最後まで生きた音が出てないよ」「いい音だよ。もう少しがんばろう」

 今月5日、北区文化会館ホール。ステージ上の3校の部員に向けて、厳しい指摘やアドバイスが客席の最後方から投げかけられた。指導にあたるのは葛塚中吹奏楽部の顧問でもある矢原智子教諭(54)だ。

 この日は今月末のコンクールを見据え、今年度初めてのホール練習。早通中3年でユーフォニアムの坂上和馬さん(15)は「音楽室でやっているのと全然違う。緊張感を楽しむことができた」。本番まで1カ月を切り、表情を引き締める。

ぎこちなかった最初の合同練習

 もともと3校は葛塚中の生徒…

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