SNSや分析ソフトを駆使した「データ野球」で甲子園を目指す高校野球のチームが新潟にある。スマホやiPadを使いこなす今の高校生ならではの新たな戦い方とは――。新潟県立新潟高校野球部の「高校生アナリスト」を訪ねた。

 6月上旬、乾いた球音と鋭いかけ声が響くグラウンドそばの監督室で、新潟県立新潟高校(新潟市中央区)野球部1年の伊原勇馬さんはじっと机に向かっていた。

 iPadで4~5月に開かれた春の県大会の試合映像を見ながら、1球ずつ、コースや球種、打者が何球目を打ったかなど様々なデータをパソコンに打ち込んでいく。1試合分を記録するのに6時間くらいかかるという。

スコアブックを開きながら、パソコンに投球や打撃などのデータを打ち込む伊原勇馬さん=2025年6月4日、新潟市中央区

 「前に1回、寝落ちしちゃって」。そう言って笑う伊原さんは、同部に今年初めて誕生した「アナリスト」だ。

今年から募集 新潟高校の狙いは

 同校では生徒は午後6時には…

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