日本テレビ本社=東京都港区

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は11日、日本テレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」で、中国出身女性の発言が趣旨と異なる形で編集されていた問題について、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りしたと明らかにした。

 対象は3月24日の放送。街頭インタビューに応じた女性が「中国ではカラスを食べる」と発言していないのに、「みんな食べてるから少ない」「とにかく煮込んで食べて終わり」などと別の話題を語った場面を切り取り、そう発言したように編集していた。日テレは「BPOの審議対象となったことを重く受け止め、真摯(しんし)に対応して参ります」とコメントした。

 日テレは3月31日の定例会見で福田博之社長が「演出の範囲を超え、あってはならないことだ」と述べて謝罪。番組内の街頭インタビューを当面中止し再発防止策を講じるとともに、過去の番組でも不適切な編集がないか検証するとしている。

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