もっと教えて!ドラえもん

 織物、染(そ)め物、陶磁(とうじ)器、木工品、和紙。地域(ちいき)で受け継(つ)がれてきた工芸品には、いろんな種類があるよね。伝統的工芸品は、五つの要件を満たし、国が指定したもので、品質も高く、海外からも注目されているよ。

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 日々の暮(く)らしの中で使用されたり、美術的価値(かち)などが高かったりする伝統的工芸品は①主に日常生活で使われること②製造過程の主要なところが手作りで行われていること③伝統的な技術や技法で作られること④主な原材料が伝統的に使われてきたこと⑤一定の地域で携(たずさ)わる人がいて、地域産業となっていること――という五つの要件がある。これを満たすと経済(けいざい)産業大臣が認(みと)めれば、「伝統マーク」が与(あた)えられるんだ。7月1日現在で、全国で241品目あるんだよ。

 伝統的工芸品産業の振興(しんこう)に関する法律(ほうりつ)は1974年にできた。当時は、公害問題や、都市に人口が集中して起こる問題など、高度成長による影響(えいきょう)が表面化していた。大量消費や使い捨(す)てなど生活に対する反省から、伝統的なものや手仕事を見直そうという流れがあったんだ。

いまの暮らしに合う商品を開発

 後継者(こうけいしゃ)が少…

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