日本探偵小説の父・江戸川乱歩と東洋のシンドラー・杉原千畝、6歳違いの2人は旧制中学と大学の先輩後輩だった。作家の青柳碧人(あいと)さんはそんな事実から、あり得たかもしれない物語として「乱歩と千畝」(新潮社)を書いた。戦前戦後の激動期、名探偵を生み出した作家と密偵のように活動した外交官の人生が交差す…