日本生命保険から銀行に出向していた社員が大量の内部情報を無断で持ち出していた問題で、日生が、子会社からの出向者を通じても情報を無断取得していたことがわかった。グループが一体となって情報収集していた実態が明らかになった。
無断取得が新たに発覚したのは、日生の完全子会社のニッセイ・ウェルス生命保険。6月時点で、販売代理店である銀行や証券会社など6金融機関に計26人を出向させている。
ウェルス社によると、こうした出向者が、商品の販売方針や販売実績をめぐる出向先の内部情報を許可なく持ち出し、営業部門で共有して銀行営業に利用していたという。
関係者によると、情報が持ち出された金融機関は、三井住友銀行やみずほ銀行。ウェルス社はさらに、無断取得した情報の一部を親会社の日生に提供していたという。
「調査結果」には含めず
三井住友銀のケースでは、ウ…