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ノーベル平和賞授賞式への代表団渡航の意義を訴える日本被団協の浜住治郎事務局次長(中央)=2024年11月15日午後3時59分、東京都千代田区、関口佳代子撮影

 ノーベル平和賞の受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は15日から、ノルウェー・オスロで12月10日にある授賞式への渡航費用などを募るクラウドファンディング(CF)を始めた。1千万円を目標に、12月15日まで募る。

 日本被団協によると、オスロには代表団31人と同行者6人が渡航する予定。ただ、ノーベル委員会から旅費などを支給されるのは、授賞式に登壇する代表委員の3人のみ。メンバーたちの自己負担を少しでも軽くするため、CFで渡航・滞在費用を賄いたいという。

 この日、都内で会見した浜住治郎事務局次長(78)は、世界の現状について、戦争が起こり核使用の危険性が高まっていると指摘。「授賞式に行って、再び被爆者をつくるな、ノーモア・ヒバクシャと、改めて発信し、訴えていくのは意義のあること。ぜひ皆さんの支援をお願いしたい」と呼びかけた。

 CFの受付はhttps://syncable.biz/campaign/7344別ウインドウで開きます。寄付金が残った場合は日本被団協の活動資金に充てるとしている。(関口佳代子)

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