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地区シリーズ第5戦を前に会見で話すパドレスのダルビッシュ有=代表撮影
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 大リーグは11日(日本時間12日)、ロサンゼルスで行われるナ・リーグの地区シリーズ(S)第5戦で、ドジャースとパドレスが対戦する。ここまで2勝2敗。勝者がリーグ優勝決定シリーズ(S、7回戦制)へ進み、千賀滉大のメッツと戦う。ドジャースは中5日で山本由伸、パドレスは中4日でダルビッシュ有が先発する。

 10日(同11日)は、ア・リーグ地区Sの第4戦が各地であり、ヤンキースがロイヤルズを3―1で下して3勝1敗とし、2年ぶりのリーグ優勝決定S進出を決めた。ガーディアンズはタイガースに5―4で競り勝ち、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

  • 変化球を空振りした大谷翔平 ダルビッシュ有が謝った4・14の打席

 第5戦の先発マウンドに上がるパドレスのダルビッシュ有は10日(日本時間11日)の会見で、気負いを少しも見せなかった。「全然、落ち着いています」

 6日(同7日)の第2戦で7回1失点と好投。多彩な変化球を投げ分け、打者のタイミングを狂わせる工夫も凝らした。過去に5季でポストシーズン(PS)に登板した。経験値は十分だ。今季は、けがなどでレギュラーシーズン中の登板が16試合にとどまったため、疲れなどがたまるこの時期にしては体に不安がないという。

 ドジャースの先発はメジャー1年目の山本由伸だ。会見時はまだそれが発表されていなかったが、「個人的に仲が良い。対戦できたらすごくうれしい。お互いこういう舞台で投げられるのは幸せ」と、PSで初めてとなる日本投手の先発での投げ合いが実現することを期待していた。

 一方、ドジャースのキーマン、大谷翔平は「(ダルビッシュは)満遍なく、うまく投球できるのが一番すばらしい」と称賛を交えつつ警戒感をあらわにした。「(山本)由伸と投げるのもありますし、楽しみ。どういうピッチングをされるのかなっていうのは、個人的にすごく楽しみにしています」。第2戦を含めて今季はここまで3度対戦し、8打数1安打に抑えられているが、試合開始を待ちきれない様子だった。

 第4戦で1回無失点の投球を見せた松井裕樹を含め、両チームに所属する日本選手は計4人。ダルビッシュは「昔と比べて今の方が日本選手は評価されている。(両チームがPSでしのぎを削るのは)日本の野球にとっては、素晴らしいことだと思います」と胸を張った。(ロサンゼルス=高橋健人)

地区Sの結果と先発投手

   ドジャース      パドレス

5日① 山本    ○7―5● シース

6日② フラーティ●2―10○ ダルビッシュ

8日③ ビューラー ●5―6○ キング

9日④ ブレージャー ○8―0● シース

11日⑤ 山本        ダルビッシュ

 松井(パ) 第4戦に7番手で登板し、1回を無失点に抑えた。「最高峰の第5戦っていうところで(ダルビッシュの投球を)見られるのが、僕自身、すごい楽しみ」

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