加工用のコメを使う日本酒や米菓などの業界団体が1日、小泉進次郎農林水産相と面会して、深刻な「コメ不足」の懸念を訴えた。米価の高騰を受け、今年度は主食用米を優先してつくる農家が多く、加工用米は5.9万トンの供給不足が見込まれるとの推計も示した。
酒造組合は小泉氏に、加工用米の栽培に支払われる助成金を引き上げたり、酒米を対象に加えたりすることを求めた。米菓などの業界団体は、政府備蓄米の加工食品向けの放出を早期に実現するよう要望した。
供給量が大きく減少する場合には備蓄米を加工用に販売でき、農水省が今後判断する。小泉氏は面会後、報道陣に「何が目の前としてできるか、よく考えていきたい」と話した。
■主食用米高騰 酒米「山田錦…