市況

 1日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日終値より975円49銭(2.49%)安い3万8126円33銭で終えた。下げ幅は一時1300円を超え、取引中として今年最大となった。東京外国為替市場で対ドル円相場は円買いドル売りが加速。一時1ドル=148円台半ばをつけ、3月中旬以来、約4カ月半ぶりの円高水準となった。

 日米の金融政策の違いが円高の流れを強め、円高で利益が目減りする輸出関連株を中心に大幅な株安を招いた。

 日本銀行は前日の金融政策決定会合で、4カ月ぶりの利上げを決定。植田和男総裁は「物価が見込み通りに進んでいることが判断できれば、次の判断をしていく」と述べ、さらなる利上げの可能性にも言及した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で9月に利下げする可能性を示した。日米の金利差縮小が意識され、金利の上がる円を買い、下がりそうなドルを売る動きが強まった。

 野村証券の池田雄之輔氏は「…

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