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日経平均株価は節目の4万円を下回った=2024年4月1日午後、東京証券取引所

 1日の東京株式市場で日経平均株価が反落し、前週末比566円35銭(1・40%)安い3万9803円09銭で取引を終えた。終値が節目の4万円を下回るのは、3月18日以来2週間ぶり。日本銀行が公表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)が重荷となった。

 1日は、1ドル=151円台での円安ドル高の基調が輸出企業の株価を後押しし、日経平均は前週末比277円高の4万0646円と続伸して取引が始まった。だが、午前に公表された短観で企業業績の先行きへの警戒感などが広がり、下げ幅は一時600円を超えた。過去最高値圏で取引されていたため、利益確定の売りもあった。

 特に、人工知能(AI)ブームで急伸し、年初から日経平均を押し上げてきた半導体関連株が軒並み下落。日経平均への影響が大きい「値がさ株」である半導体製造装置の東京エレクトロンが約120円、同検査装置のアドバンテストが約90円押し下げた。(山本恭介)

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