6日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、前日終値より3217円04銭(10.23%)高い3万4675円46銭で取引を終えた。上げ幅は、1990年10月2日の2676円55銭を上回り、過去最大となった。前日に過去最大の下げ幅4451円を記録してから一転、買い戻しの動きが広がった。
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6日の東京外国為替市場で円安ドル高が進み、一時146円台の円安水準をつけたことも、輸出企業を中心に株価の支えとなった。
5日の米ニューヨーク株式市場は、日本市場で起きた株価急落の流れを引き継ぎ、主要指数がそろって下落した。主要企業でつくるダウ工業株平均の終値は、前週末より1033.99ドル(2.60%)安い3万8703.27ドルと、今年最大の下げ幅を記録。3営業日続落で、下げ幅は計約2100ドルに達した。
一方、日経平均は前日までの3営業日で7600円超も値を下げており、6日は取引開始から大幅に反発。ほぼ全面高となった。
東京外国為替市場で対ドル円相場は円安に振れたことも、輸出企業を中心に株価を押し上げている。6日午前には一時1ドル=146円台となり、前日夕と比べ3円ほど円安ドル高が進んだ。米国の長期金利が下げ止まったことで、日米の金利差の縮小が一服するとの見方から円売り・ドル買いが広がった。(柴田秀並)