第78回カンヌ国際映画祭の様子。(左から)父親役のリリー・フランキーさん、主人公の鈴木唯さん、早川千絵監督、母親役の石田ひかりさん=2025年5月17日、フランス・カンヌ ©Kazuko WAKAYAMA

 5月にあった第78回カンヌ国際映画祭にノミネートされた早川千絵監督(48)の「ルノワール」が、20日から全国で公開される。11日には早川さんが教授を務める私立大学の主催で、学生と教職員向けの特別試写会が新潟市で開かれ、本人もトークショーに登壇。終了後の報道陣の取材に、カンヌでの経験や制作に当たっての考え方を語った。

 「ルノワール」の舞台はバブル絶頂期にあった1980年代の日本。11歳の少女が空想と現実、大人と子供のはざまで揺れ動く様を描く。

「言語化できない感覚、映画に」

 早川さんは映画を撮りたいと…

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