Smiley face
写真・図版
山田火砂子さん

 福祉映画の制作に取り組んできた映画監督の山田火砂子(ひさこ)(本名山田久子)さんが1月13日、誤嚥(ごえん)性肺炎で死去した。92歳だった。山田さんが社長を務める映画制作会社「現代ぷろだくしょん」が5日、発表した。葬儀は近親者で営んだ。3月25日に「お別れの会」を開く予定。連絡先は現代ぷろだくしょん(03・5332・3991)。

 1932年、東京都新宿区生まれ。バンド活動や舞台俳優を経て、夫で映画監督の山田典吾さん(98年死去)が創業した現代ぷろだくしょんに参加。プロデューサーとして「はだしのゲン」(76年)、「裸の大将放浪記」(81年)などを制作した。知的障害のある長女との暮らしを元にしたアニメ映画「エンジェルがとんだ日」(96年)で監督を務めて以降、障害者福祉や女性の自立を扱った作品を多数送り出した。2024年には知的障害のある母と健常者の娘との葛藤を描く実写映画「わたしのかあさん―天使の詩―」を劇場公開。上映会のため各地を巡回していた。

共有