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鳥取城北―米子東 四回表鳥取城北、吉村の適時打で二塁から寺田が生還し、3点目を挙げる。捕手福井=2025年4月29日午後1時41分、ヤマタスポーツパーク、山田一仁さん撮影
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 春季鳥取県高校野球大会兼第144回春季中国地区高校野球鳥取県予選は29日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で決勝と3位決定戦があった。決勝では鳥取城北が米子東を7―1で破り、4連覇を果たした。鳥取城北は5月31日から岡山県倉敷市で始まる中国大会に出場する。

 鳥取城北が米子東を投打で圧倒した。先発の浜野は九回にマウンドを降りたが被安打2、11奪三振の快投。打線も13安打と好調だった。

 3位決定戦は、鳥取西が9―3で鳥取育英を退けた。

快投みせるも「悔しい」 鳥取城北の先発・浜野功成投手

 「全然です。悔しいです」。六回途中まで一人の走者も出さない完璧な投球をみせた鳥取城北の浜野功成(こうせい)投手(3年)は、試合後も厳しい表情のままだった。

 相手の米子東は今大会、準決勝までの3試合で計34安打。その強力打線が三振と凡打を重ねていった。

 鳥取城北の加藤重雄監督も「浜野がよく投げてくれたの一言。コントロールもよく変化球も決まっていた」とたたえた。だが九回無死満塁のピンチを迎えての降板に、「最後まで投げたかった」と唇をかんだ。

 終盤に入り、変化球が決まらなくなった。疲れからか、「下半身が使えなくなった。自分の弱点です」と、厳しく自己分析した。

 昨夏の甲子園では2年生でベンチ入りを果たしたが、出番はなかった。「出たかった。悔しかった」。2回目の甲子園へ向け課題は見つかった。

 「変化球の精度と下半身の強化。最後まで安定して投げきれるように鍛える」。表情を引き締めたまま球場を後にした。

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