昨年の粗鋼生産、55年前と同程度　前年比3％減の8400万トン

　鉄鋼製品のもとになる粗鋼について、日本鉄鋼連盟は23日、2024年の国内生産は前年より3.4%少ない8401万トンだったと発表した。コロナ禍の影響で大きく落ち込んだ20年を除くと、1969年以来55年ぶりの低水準となった。

　粗鋼の国内生産は2007年の1億2020万トンをピークに減少傾向が続く。中国の生産量の増加などによる輸出の減少に加え、国内の人口減に伴う内需の縮小も響いている。24年は鋼材を使う建設現場での人手不足も内需を押し下げた。