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 トランプ米大統領の国家安全保障担当補佐官を務めてきたマイク・ウォルツ氏が1日、辞任に追い込まれた。高官の入れ替わりが相次いだ1期目のトランプ政権と異なり、今回は発足100日目まで更迭はゼロだった。このタイミングで初の「更迭」に踏み切ったトランプ氏には、どのような思惑があったのか。

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2025年4月30日、米ホワイトハウスで開かれた閣議に参加したトランプ大統領=ロイター

メディアに屈するのを嫌ったトランプ氏

 「ノー・スカルプス・ポリシー(No Scalps Policy)」

 2期目のトランプ政権の人事方針は、そんな言葉で説明されることがある。政権内で不祥事があっても、メディアに「戦利品(スカルプ)」を与えないために、解任しない――といった考え方だ。

 ウォルツ氏の交代論は、1カ…

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