着任会見するポール・デイビッドソン司令官=2024年9月10日午前8時58分、青森県三沢市、鵜沼照都撮影

 【青森】7月に米軍三沢基地の新司令官として着任したポール・デイビッドソン大佐が10日、同基地内で着任会見を開いた。

 デイビッドソン司令官は、同基地配備のF16戦闘機36機を、48機の最新鋭ステルス戦闘機F35Aに置き換える計画について、現時点では流動的で、「早ければ、来年夏過ぎには道筋の見当がつくかもしれないが、何年もかかる作業になる」と話した。機種変更に伴う騒音問題については「地元の懸念は理解している。これまで以上に配慮し、軽減に努力していきたい」とした。

 また、かつて基地内の泡消火剤として使われ、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(総称PFAS)が基地周辺から検出されていることについて、「日本側と情報共有するなど適切に対応している」と説明した。

 このほか、2021、22年に発生した軍関係者による性犯罪事件を県や三沢市が把握していなかった問題について「着任早々に交通死亡事故があったが、日米の連携はとれていたので、これまでも適切に行われていたと思う」と話した。(鵜沼照都)

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