7月に開催されたパリ・オートクチュールウィークの期間、宝飾ブランドがジュエリーの発表会を開催。各メゾンが最高品質の素材を使って職人技術の粋を見せた。

 パリ各地で開催されるファッションショーと違い、宝飾の展示会はほとんどがパリ中心部のヴァンドーム広場周辺で開かれる。

ブシュロン

 ブシュロンの会場内部は暗闇だった。生け花のように並べられた六つの作品のうち、もっとも手前に置かれていたのは、チューリップが目立つ作品。目を凝らすと、ユーカリの葉やトンボを模したものと組み合わさった一体型のジュエリーセット(1億7028万円)だった。チューリップ、ユーカリ、トンボは、それぞれがブローチやヘアジュエリー、イヤリングとして使える仕組み。7300超に及ぶ計88.32カラットのラウンドカットダイヤモンド、184グラムのホワイトゴールドなどで作られているという。

 日本のタサキは中心に据えた11.44カラットの大粒を含むエメラルドを13石と、それを囲むようにふんだんのダイヤモンドを使ったネックレス(5億2800万円)などを発表。同社は世界最大手のダイヤモンド原石供給会社と直接取引をする資格を持つといい、担当者は「今後ハイジュエリーに更に力を入れたい」と語った。

タサキ

 カルティエは2石の大きなオパールと3石のカラーサファイアを中心に据えたネックレス(3億2868万円)などを発表。イエローゴールドとピンクゴールドがメッシュ状に加工されていたのが特徴的だった。

ミキモトの舞う花びら、写実的なショーメ……

 ショパールのイヤークリップ…

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