職員不足の現状を行政などへ訴えるため、さいたま市学童保育連絡協議会が作った資料=同協議会提供

 学童をめぐる大きな問題に職員不足がある。

 「学童でボランティアをするため、休みを取ります」

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 昨年9月、さいたま市内の学童に現在小2の次男を通わせている40代女性は、こんな理由で有給休暇を取った。

 職員が足りず、保護者が持ち回りでボランティアをせざるを得なかったからだ。ボランティアは無償で、職員がおやつの準備や事務作業などをしている間、子どもの見守りをする。

 約30人の児童が利用登録しているこの学童では、「子ども20~35人につき3人以上」という市の配置基準に従い、常時3人の職員を置く。午前10時~午後7時のフルタイムで働く正職員1人とパート職員数人で勤務シフトを組んでいるという。

 さいたま市で学童の待機児童が多くなる原因の一つに、職員のなり手不足の問題があります。記事後半では、職員不足に直面している学童運営について取り上げます。

 ところが、夏休みなど午前中…

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