25日午前に始まったフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会の会場近くに、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演してSNSで中傷を受け、命を絶ったプロレスラーの木村花さん(当時22)の母・響子さん(48)が駆けつけた。
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響子さんは株主ではないが、来場者に花さんが亡くなった問題を知ってもらうために来たという。
フジなどが設けた第三者委員会は調査報告書で、元タレントの中居正広氏とフジのアナウンサーだった女性とのトラブルに端を発した問題は、「業務の延長線上」の性暴力と認定。その報告書では、テラスハウスの問題にも触れ、フジや取引先で起きた深刻な事案について取締役会で十分に検証されることはなく、現場任せにされていた、と指摘していた。
響子さんはこの報告書について「答え合わせができた思い。(中居氏の問題は)コンプライアンスを徹底していれば起こりえない人権問題で、テラスハウスと根っこは一緒だ」と語る。
響子さんは花さんが亡くなった問題についても第三者委の設置を望んでいる。フジに対しては「人の命や人権をもっと真剣に守ってほしい」と要望する。
そして、こう強調した。「今回はスポンサーが撤退したことで問題が動いたが、本来は、フジが自ら向き合うべきだ。会社の体質をどうか、変えてほしい」