(14日、大相撲夏場所4日目)
横綱豊昇龍が阿炎に屈して、2日連続の金星配給。綱とりがかかる大関大の里は王鵬を圧倒。大関琴桜は若元春を寄り切り、星を五分に戻した。大の里、関脇大栄翔、伯桜鵬、遠藤、錦木が、初日からの4連勝で無傷。
焦る豊昇龍
2日連続で館内を座布団が舞った。
結びの一番。豊昇龍は立ち遅れ、阿炎にもろ手で出足を止められた。なお、強引に前に出ようとしたところを、そのまま引き落とされた。八角理事長(元横綱北勝海)は「(阿炎の)思ったように決まっちゃったね」。25歳の横綱の焦りが見て取れる。
新横綱だった先場所は、連敗を喫して10日目から休場に追い込まれた。「大きな挫折になったんじゃないか」と師匠の立浪親方(元小結旭豊)。
巡業では積極的に番数をこなし、違う一門の連合稽古にも足を運んだ。稽古総見では周囲を圧倒し、「やることはやった。けがをしなければ何とかなる」。十分な稽古で今場所に臨んだはずだった。
だが、常に優勝争いを求めら…