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愛車の前に立つ本田美奈子さん(左)と母の工藤美枝子さん=檜山武史さん提供
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 歌手や俳優として活躍し、急性骨髄性白血病のため38歳の若さで亡くなった「本田美奈子.」さんの愛車を、今も大切に乗り続けている人が鳥取県米子市にいる。

 他界から今年で20年。本田さんの人柄や魅力を改めて知ってもらい、骨髄バンクの大切さも訴えようと、本田さんを特集した展示会を21日に米子市内で企画している。

 6月末、真っ赤なBMWで鳥取大医学部付属病院(米子市)に姿を見せたのは医学部統合生理学分野教授の檜山武史さん(52)。排気量2500cc、セダン型の愛車は、本田さんが「ジュリア」の愛称を付けて亡くなるまで大切にしていた車だ。

 本田さんは1985年にアイドルとしてデビュー。「1986年のマリリン」などのヒット曲があり、高い歌唱力でも知られた。アイドル全盛の時代を支える一人で、その後ミュージカル俳優に転身し活躍したが、2005年に帰らぬ人となった。

 本田さんの少し下の世代の檜山さんは熱烈なファンというほどではなかった。しかし自分の言葉で語る姿や、ミュージカル、クラシックといった新しい分野に挑戦する姿勢が常に気になっていた。

 さらに急死を知り、思っても…

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