日本の針路を選ぶ① 編集委員・曽我豪
岸田文雄前政権は昨年末、こども家庭庁発足を受け、「子ども大綱」を公表した。一節で主権者教育の大切さをうたう。
子ども・若者が「他者と連携・協動しながら」「地域の問題解決を社会の構成員として主体的に担う力」を強調した。
だが大人の側、特に政治家がこの教えを裏切る。自民党総裁選中には国会論戦を重視する姿勢を示しながら、石破茂新首相は前例のない超早期解散で約束を反故(ほご)にした。裏金問題を主体的に解決する覚悟は感じられない。
立憲民主党の野田佳彦新代表…