卒業アルバムの制作会社がサイバー攻撃を受けた問題で、東京都杉並区の区立小6校でも個人情報が漏洩（ろうえい）した可能性があることが分かった。区が22日、発表した。区によると、杉並第六、杉並第七、富士見丘、松ノ木、天沼、新泉和泉の6校で、2023年度の卒業生計約450人の写真などが流出した恐れがあるという。
アルバムは各校の保護者組織が写真業者に作成を依頼し、写真業者が仙台市の「斎藤コロタイプ印刷」と、さいたま市の「イシクラ」に再委託していた。今後、両社から卒業生や保護者に対して通知する予定という。区は「現時点で不正利用の被害報告はない」としている。
また、江東区も22日、区立小中学校6校の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。区によると、東陽中、第二大島中、第二砂町中、第二南砂中、第四砂町小、浅間竪川小の6校で、23年度の卒業生計約731人の名前と写真が流出したおそれがあるという。
卒業アルバムを制作していたのは、杉並区と同じ2社。現時点で、二次被害は確認されていないという。
