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写真・図版
賛育会病院=東京都墨田区、大貫聡子撮影

 東京都墨田区の賛育会病院が3月末から取り組む「いのちのバスケット」(いわゆる赤ちゃんポスト)に、新生児が預けられていたことが1日、わかった。

 いのちのバスケットは親が育てられない子を匿名で預かる仕組み。病院によると、赤ちゃんの健康に問題はなく、親からと思われる書き置きが残されていたという。

 賛育会病院は、医療機関の担当者のみに身元を明かす「内密出産」にも取り組むが、これまでに複数の相談が寄せられているという。病院の担当者は「孤立出産に追い込まれる女性や新生児が遺棄される事件は絶えない。困っている人は相談に来てほしい」と話している。

 病院は3月末に、いのちのバスケットと内密出産に取り組む考えを表明。内密出産は熊本市の慈恵病院に続いて国内2カ所目となる。内密出産に関する相談は年末年始や祝日をのぞく月~金曜の午前9時~午後4時、電話(03・3622・1651)で受け付けている。

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