東京六大学野球連盟100周年記念展

 東京六大学野球連盟100周年記念展が13日、東京都文京区の「野球殿堂博物館」で始まった。1925(大正14)年秋に早大、慶大、明大、法大、東京帝大(東大)、立大で結成された東京六大学野球100年の歴史を、関係者らの所蔵品などで振り返っている。

 今回、100点以上の展示物の中で、注目されるのが「東宮賜杯(しはい)」(宮内庁所蔵)。26年に、明治神宮野球場の開場奉納式に臨席した皇太子殿下(のちの昭和天皇)から、東京六大学野球連盟に優勝杯として贈られた。

 その後、太平洋戦争で連盟は解散し、東宮賜杯は宮内省(現・宮内庁)に返還された。戦後にリーグ戦が再開されると、改めて宮内省から現在の天皇杯が贈られた。26年秋から43年まで優勝杯だった東宮賜杯は宮内庁で保管されていたが、今回、82年ぶりに公開された。

 他にも東京六大学の通算本塁打記録を樹立した故・長嶋茂雄さん(立大)、田淵幸一さん(法大)、高橋由伸さん(慶大)が大学時代に実際に使用していたバットが展示されている。会期:11月24日まで。入館料:大人800円、65歳以上、高・大学生500円、小・中学生200円。休館日:月曜日(祝日・東京ドーム野球開催日は開館)

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