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東京都

 東京都港区の区長選は26日告示され、6月2日に投開票される。立候補を表明しているのは、いずれも無所属の現職と新顔の計3人だ。6期目を目指す現職・武井雅昭氏(71)=自民、公明推薦=に対し、新顔は同区議の清家愛氏(49)、元都議の菊地正彦氏(71)。新顔の2人とも現職の多選を批判し、「多選自粛条例」を公約に掲げる。一方、武井氏は5期20年の実績をアピールしている。また、いずれの立候補予定者も災害対策の強化を訴えている。

 3月1日現在の選挙人名簿登録者数は20万7469人。

「防災対策」や「多選の是非」などが争点に

 防災対策や5期20年の武井氏の多選の是非などが争点になりそうだ。

 港区は、タワーマンションの建設ラッシュなどもあり、人口が右肩上がりで増えている。高所得者も多く、今年度の一般会計予算は過去最大の1845億9千万円。財源が十分で、昨年度は都の財政調整制度による交付金を23区で唯一受けていなかった。

 豊かな財源を背景に、区独自で様々な施策が実施されている。昨年度は、物価高対策として、0歳児から高校生まで1人当たり5万円分の子育て応援商品券を所得制限なく配ることを決定。今年度は、全区立中学校で海外修学旅行を始めたり、防災用の携帯トイレを未配備の世帯に無償配布したりしている。

 一方で、課題もある。各立候…

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