国際学部新設について会見する神田直弥学長(左)。梅津千恵子教授(画面)もオンラインで参加=2025年9月11日、山形県酒田市、清水康志撮影

 東北公益文科大(山形県酒田市)は11日、来年度からの国際学部設置が認可されたと発表した。国際学部の設置は県内初。来年度には公立化も予定しており、公益学部との2学部体制で新たなスタートを切ることになった。

 大学によると、大学設置・学校法人審議会が8月29日に設置認可を文部科学相に答申し、同日付で認可通知があった。

 国際学部には国際コミュニケーション学科を設け、入学定員40人。英語に関する科目を4年間履修可能で、専門科目の8割は英語、または英語と日本語で開講する。2年生は英語圏への留学が必修で、費用の一部は大学で補助する予定。外国人住民の暮らしを支援する専門人材も育成する。

 これらにより、文化の違いをこえた交流、相互理解を通して、社会の発展に貢献できる人材育成に取り組む。国際学部設置に伴い、公益学部の入学定員は235人から195人に減る。

 会見した神田直弥学長は「新たな選択肢として、県内に国際学部を設置できたのは大変意義深い。地域社会の国際化や、グローバル社会の持続可能な発展に向けて貢献する人材を養成したい」と述べた。国際学部長予定者の梅津千恵子・公益学部教授は海外からオンラインで会見し、「よりよい地域社会、国際社会を共創するためのスプリングボードとなるようにつとめたい」と話した。

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