1日午後3時半ごろ、東北新幹線「はやぶさ61号」(東京発新青森行き)が宮城県内でイノシシと衝突し、32分間停車した。乗客や乗員にけがはなかった。この事故で上下線3本に最大35分の遅れが出て約1900人に影響した。
東北新幹線では6月にもクマとの衝突事故があったが、JR東日本は、イノシシ、クマともに侵入経路は不明としている。
JR東によると、イノシシとの事故は宮城県栗原市の古川―くりこま高原間で発生。運転士が走行中に異音を感知したため停車。車両を点検したが異常がなかったため、午後4時5分に運転を再開した。事故後、異音を感知した場所の近くでイノシシの死体が見つかった。
クマとの衝突があったのは6月28日。宮城県大郷町の仙台―古川間で起き、上下線5本に遅れが出て約2300人に影響した。
東北新幹線は高架やトンネルの区間が多く、JR東はクマの侵入経路を調べたがわからずじまいだった。